Vol.2 「ときをきく」のプロジェクトを始めました!with七夏ちゃん

こんにちは!突然ですが、NewJeansってご存じですか。新しいジーンズじゃないですよ(笑)。
韓国のアイドルグループだそうで、それを教えてくれたのは本日のゲストななちゃん。
中学1年生のななちゃんと2人で立ち上げた、「ときをきく」についてのお話などします。
大人の皆さん、しっかり聞いてくださいね。それではどうぞ!

NewJeansと、ななちゃんが見ている景色

今日のゲストは七夏ちゃんです。

こんにちは。七夏(なな)です。

「七」に「夏」だよね。7月生まれだよね。
なんかある?自己紹介。

13歳です。

13歳。中学1年生だよね。
どんなこと考えてる?いつも。NewJeans?
(NewJeans(ニュージーンズ)は、韓国の女性アイドルグループです)

NewJeansも好きだし、NewJeansのこと考えてる時もあるけど、なんか結構たぶん変なこと考えたりしてると思う。

聞きたい。知りたい。

ちょっと前だけど例えば、七夏が今見えてる景色っていうか世界が全く違って、他の人では。
七夏が見てる人間が他の目では違う、なんか宇宙人みたいなのが当たり前な目の人がいるかもしれない。
みんなそれぞれ違うかもなって思ったりする。
例えば、色が七夏は青って言ったら青が思い浮かぶけど、違う人は青って言って赤が思い浮かぶ世界かもしれないとか。
なんか説明するの難しいけど、そういう変なこと考えてます。

いいねー!
宇宙人から見るとこの色彩じゃないとか、犬もなんか色彩が違うっていうよね。

そういう感じで、人の数だけあるんじゃない?って思ったりする。

そうだね。私が見てる七夏ちゃんと、鏡に映る七夏ちゃんも違うってことだよね。
面白いね。私もなんかそんなこと考えてたのかな。13歳の時何してたかな。
部活とかやってるんだっけ?

部活はジャムセッション研究部っていう軽音部みたいなの入ってるけど、そんなに活動はしてない。

私、中学の時バスケ部だった。

七夏も最初バスケ部に入ろうと思ってたけど、やっぱりジャム研になった。

たまに集まってなんかやるの?楽譜とか、練習とかやるの?

うん、でもなんか結構個人個人な感じだから。

ななちゃんからのちかちゃんへ質問

今日私のアトリエ(は初めて来てくれてるけど)、昔のアトリエは来たことあるよね。
コシラエルのお店も見てくれてたし。
七夏ちゃんとの出会いは、七夏ちゃんは覚えてないかもだけど、七夏ちゃんがたぶん2歳ぐらいだと思う。すごいよね。
で、なんか自然と会ってたね。会う回数が多かったね。

ちかちゃんに質問なんだけど、コシラエルをやめてから何をしていますか?

ちょうど今日8月17日でしょ。
8月の末にコシラエル閉めたのね、去年。
クロージングの時来てくれたよね。家族みんなでね。
あれから私何をしてたんだろうって、私も最近振り返ってて。
やったことないことを結構やったり、ずっとやりたかったことをやったり、歯医者さん行ったり、ずっとやりたかった表千家の茶道やったり。
あと、ジーパン履いてみたり。
ジーンズをほんと20年以上履いてないかも。高校生以来。
似合わないと思ってて、でもなんか履きたいと思って履き出したんだよね。
そうしたら結構丈夫ですごいいいなと思って。
七夏ちゃんも今日リーバイスでしょ。私もリーバイス履いてる。
あと、運転のマニュアルってわかる?
オートマとマニュアルってあるんだけど、今まで難しい運転の車ができなかったから練習したりして。
何してるの?って、なんか全然仕事の話じゃないよね(笑)。
でも仕事という仕事っていうか、自分が本当に何しようっていうのは考えたりはすごいして、手を動かしたりはしてる。
なんかもういろんなこと手つけてるんだけど、まあでも絵を描くっていうのはやってますね。
ざっくり言うと、そんな感じです。

ななちゃんと始めたプロジェクト「ときをきく」

七夏ちゃんをラジオのゲストにお願いしたいなと思った理由は、七夏ちゃんと色々喋りたいなっていうのはあるんだけど。
実は私たち2人で立ち上げた「ときをきく」っていうプロジェクトを一緒にやっていて、あらためて七夏ちゃんとこのプロジェクトについて話したいなと思っています。
七夏ちゃん、この説明をお願いしてもいいですか?

このプロジェクトは2年後の終戦80年に向けて、戦争を知らない私たちはどのように戦争を知ることができるか、平和について学ぶことができるのかを考えて、行動することがその1つの方法だと思って動き出した活動です。

はい、ありがとうございます!
簡単に言うと、いろんな人に戦争の記者になってもらうっていうことだね。

いろんな人がいろんな人に話を聞きに行く。

なんでこれを始めたかっていう話を、聞いてくださってる人にお伝えしたいんだけど、七夏ちゃんがそれをもうすでにやってたんだよね。
それである日、私は七夏ちゃんのそのレポートを見る機会があって、っていうのからのスタートだったね。
で、今回は人にインタビューしてもいいし。

跡地とか、建物とか、戦争とか、平和に関連する場所などについてのレポート。

行ってみたい場所とかある?

原爆ドームは1回行ったけど、もう1回行きたい。

あそこ行った時、なんか私、言葉が出てこなかったんだよね。
いろは(娘)がちっちゃい時に2人で行って、そこに立った瞬間「なんかママ、ここ怖いね」って言ったの。
だからこう建物から感じるものが、何も歴史の背景とか知らないで言ってるわけじゃない?
たぶん6歳ぐらいだったと思うんだけど、でもその建物から感じたんだなと思って。
私もそこにこう立つだけでなんか感じるものが大きくて、街の中でそこだけ異様な空気っていうか、やっぱりボロボロだし屋根もないしっていうのはもちろんあるんだけど囲まれてて、なんかやっぱりこう、ひしひしと伝わってくるものがあるなっていうのはあって。
それをいろんな人の言葉で、レポートしてくれる人とかいたらいいよね。
現地に行けない人もいるかなとか思って、身近なおすすめの映画とか見たら勉強になったよとか、その資料とか絵本とかそういうので気軽に参加してもらえたらなって私は思ってる。
ちっちゃい子に説明するのがすごい難しくて、戦争って聞いたことあるけど、戦争っていう言葉の意味って難しくてね。
喧嘩が発展したら戦争になるのか、でも…

大人の喧嘩?

とか、子供同士でも喧嘩するじゃない?
でも殺し合うことはないじゃない?
戦争の小さいバージョンっていうか、お互いを痛めつけ合うみたいなことなのか。
でも、そことイコールにはならないものだけど、ちっちゃい種みたいなのはあるような、それをどんな風に伝えればいいか難しいなと思って。

おばあちゃんから受け取ったバトン

被爆したおばあさんが子供たちに紙芝居で、伝えるために各地を回ってるみたいな人がテレビに出てた。8月6日に。

へえ、特集されてたの?自作の?絵も描いてるの?
そういう人にもインタビューしてみたいね。

うん、たぶん話してくれるんじゃないかな。

私もこのプロジェクト立ち上げて、周りの友達とかにこういうのやるんだけどやらない?って言うと、意外とみんなやるって言ってくれて、そういう話す機会とか話し合う場とか。
あと実際戦争に行った方が、当時はなんか怖くて言えなかったとか、タブーみたいな風潮があったとか、被爆したっていうのを隠してたとかね、はだしのげんの作者とか。
やっぱ差別があったんだって、被爆したっていう時点で。
でも、そういう方がもう自分がそう長くはないと思った時に、やっぱり語りたいって、思い出してるっていうのも聞いたり。
前は言えなかった、ひどかったし自分も話すのが辛い、とかあったみたいで、でもやっぱり今話さないともうこれは永遠に誰も知らない話になってしまうとか。
そうなんだっていうのはあって、いろんなお話を聞くにつれて。
あとやっぱり皆さんがぜひ伝えてくださいってことを言う方が多くて、それはもちろんもう二度とこんな悲しいことがないようにっていう。
そのバトンみたいなのもらった気がして、聞くたびに。

うん、託されてる感じがするから、おばあちゃんにお話聞きに行った時に。

そのおばあちゃんの話を私はちょっと聞いたけど、初めて聞く人にも。

今98歳で、初めて会った時が97歳だったんだけど、その人は東京大空襲を経験してて1945年に20歳だった方で、すごいだから記憶もある。

20歳っていちばん恋したりさ、仕事頑張ろうって思ったりする時期だよね。

そう、で、その人がパパとママの友達のおばあちゃんにいて、その人にお話を聞けるってなったから去年聞きに行ったんだけど、そしたら七夏に色々話してくれて、会いにもう1回行ったら、そのおばあちゃんが昔から持ってる言葉の始まりみたいな「万葉集」っていうカルタとかをくれて。
それですごい信頼してくれてるし、託されてる感じがしたから。

そのおばあちゃんに会ったのがきっかけ?
元々、学習とかで勉強はしてたの?

6年生の時に平和学習して。

平和学習っていうのはまずは何を学ぶの?
戦争もいっぱいあるじゃない?
いちばん最初の平和学習ってどんなことから、何年生からやるの?

6年生入ったらすぐ、七夏の小学校は沖縄戦の勉強をする。
最初は沖縄の文化とか食とかそういうのから始めて、どんどん戦争の話になって、それで秋に沖縄にみんなで飛行機に乗って平和学習しに行って、たくさんお話聞いてっていう感じ。

私も平和学習っていうのはすごい必要だなって感じてて。
私は長崎出身だから、結構授業であったんだよね。
それで私がいざ大人になって、自分の子供とか他の子に何かお伝えできることがあるかって思うと、平和ってまずなんなんだろう?とか戦争ってなんだと思う?とか。
歴史の教科書の何年何月にどこの国が何したっていうよりも、もっとそもそもそれってどういうことで、なんでこんなに平和が大事だと思う?っていうことが伝えられたらいいな。
子供じゃなくても大人もすごく必要だなと思って。
今回もプロジェクトに参加したいって言ってくれた大人の女性の方が「ぜひ大人ももう一度学び直してほしいと思うから、こういうのいろんな人にやったらいいと思う」みたいなことを言ってくれて。
そういう場作りみたいなのができたらいいね。
で、それを集めて今作っているウェブサイトにアップして、ゆくゆくはまとめられたらいいね。
手作りの冊子とかでもいいし。
今声かけててやりたいって言ってくれてるけど、実際どれぐらい集まるだろうね。
七夏ちゃんの周りの反応はどう?

友達が1人やりたいって言ってくれて。
あとまだ声かけてないけど、絶対やってくれる人がいる。同じ年で。

えー、嬉しい。

あと、そのおばあちゃんにも聞きに行けるかなって。
戦後80年の時にそのおばあちゃん100歳だから。

そういうお話ほんとに貴重だから、ぜひ100歳の時にその冊子作って持っていけるといいね。
どんな方なの?

自分で製本したりしてて。

自分でも語り部さんっていうか、伝えたりしてるの?

もうご高齢だし知ってる人にしか話さないんだけど、東京新聞とかに戦争の話を投稿したりして何回か出てて、自分が言った発言とかを自分で製本してまとめたりしてる人。

平和って?

例えば、全然知らない小学生とか中学生のこういうプロジェクトに参加してくれた子が、まずお父さん、お母さんに戦争について教えてって言った時に「え、私知らない…」ってたぶん言う年代じゃない?みんな。
「え、お父さんたちって知らないの?」っていうところも1つの大収穫だと思ってて。
だからこそ幅広くいろんな人にやってほしくって。
誰に聞けば知ってるかとか、どの年齢の人に聞けば知ってるかとか、そうしたらだいたい何年前に日本で何が起こってたかとか、世界で何が起こってたかとかが、なんとなく身近な人を通してだと感じやすいかなと思って。
教科書とか数字で見たら実感ないじゃない?
でも自分の身近な人がこんなことがあったんだとかが、私的にプロジェクトの意図があるなと思ってて。
七夏ちゃん、なんか心配なこととかある?

なんか防衛費が上がったし、あとは今、普通にロシアとウクライナが戦争してて。

長いよね。

うん。

七夏ちゃんが提案してくれて、みんなに同じ質問をするのどう?って言ってくれて、記者になってくれる人に共通の質問「あなたにとって平和とは?」って聞こうって言ってるんだよね。
七夏ちゃん、「平和とは?」みたいなのある?自分の中で。

平和は、当たり前が平和。
いつものルーティーンがあって、いつもの当たり前が平和だと思う。

それってなかなか日常の中でも難しいよね。
転んだとか、あ、忘れたとか、包丁で切っちゃったとか、ちっちゃいことがあるもんね。
だから今日平和に過ごしたっていうのって、何もなくても結構尊いことだよね。
あともう1つ聞けたら聞きたいなと思ってるのが、「戦争ってどうやったらなくなりますか?」みたいな質問もできたらいいなと思ってるんだけど。

選挙が平和につながる

まず今、七夏たちがこの行動してるのも平和に繋がると思うし、こうやってみんなが平和と戦争のこと考えていろんな人に声かけをしていくのが、平和になっていくと思う。
あとは、政治家たちを選ぶ権利が私たちにあるから、その権利がせっかくあるんだから、ちゃんとみんなが選挙に参加して投票しに行って、頑張ってほしい政治家をちゃんと選んで。

えらい!すごいな、中学1年生でそのとこまで戦争からたどり着いてるってとこが。
やっぱり大事だよね。

行かない人っていうのがいるから、もうそんなのはちょっと…。

ほんとだよね。
インタビューに行ってくれた友達が自分のおばあちゃんに聞いた時に、まさにそのおばあちゃんが、選挙って言ったみたいで。
で、その電話がかかってきた時に私もまさにそれを考えてた時で。
私は逆だったんだけど、選挙について調べてた時に、なんで私ここまで調べたり変えたいとか思ったり、根底ってなんなんだろうと思ってて。
あ、やっぱり1番の願いは戦争の方向に向かわせないためかもっていうのを、はたと気付いて重なったんだよね、自分の描くものと。

だから、選挙だよね。

子供たちはまだ投票権がないから。

そうだよね。
そんな子供たちに投票権を渡したい!

もうちょっと、例えば中学生から行けるとか。

ちゃんと意思がもうあるもんね。
希望する未来どっちがいい?って言われたらこっちの方が断然いいって、子供の方がすごい賢いから。
もっと本当声を上げていいよね。声を汲んでくれていいよね。
1人の人としてカウントしてほしいよね、ほんと。

だからそんな投票権がない人たちがいるのに、投票権がある大人が行かないのは…。

ほんとそうだね。
このラジオ、大人の皆さん聞いて!(泣)
私もまず、投票ってそもそもなんだろうと思って。
日本で女性に投票権が持てたのいつだと思う?
実は戦後のほんと最近なんだよね。70年ぐらいなの。
イギリスだと100年前で、ちょうどこの前100周年があったみたいなの。
その時たぶん、血と汗流してみんな女性にも投票権を!ってやったわけじゃない。
自分のこの1票が政治に参加してるって思ってやって、でも今みんなそのありがたい権利を、昔の人が勝ち取った権利を、もうないぐらいな感じで。
最近選挙だったっけ?みたいなぐらいの無意識っていうか、無関心。
っていうのもちょうど調べてて、それもタイムリーでした。
七夏ちゃん、自分で調べたりもしてるの?
興味があって、そういう考えが出てきたの?

うん。考えてたら思いついた。

戦争のなかった江戸時代

でも七夏ちゃんちゃんとバランス取れてて、ニュージーンズとかも好きじゃない?
わたしたち今日ジーンズ履いてるし(笑)。
これヴィンテージショップで買った。

七夏もこれ古着だよ。

一緒一緒!
それでなんで買ったかって言うと、ぴったりだったの。サイズが。
ジーンズって自分にぴったりのサイズ探すの、ちょっと難しくない?
なのに、ウエストもしかも丈もぴったりだったから、これ買おうと思ったんだけど。
何の話だったっけ?(笑)
そう、七夏ちゃん、バランス取れてるなと思って。
政治の話とかもするし戦争の話とかもするんだけど、そういうおしゃれの話とか、普通に、普通って言ったらおかしいな。
もろに中学1年生の女の子みたい側面は、確実にちゃんとあるじゃない?
音楽とか、映画とか、漫画とか。
でも私とかとも対等にしゃべってくれるから、すごいうれしい。
それで、どうやったら戦争なくなるのかねと思って。
戦争のなかった時代って、日本で江戸時代ってよく聞くじゃない?
260年も戦争なかったって、すごいなと思って。
何より素敵なのが、文化が栄えたり着物の織とか柄とか、もう生活全般がすごい素敵な生活してたわけじゃない?
今の目指せ!エコロジーみたいなサスティナブルな社会がそこにあったし。
そういう江戸時代260年戦争がなかった時代って平和だと文化が栄えるとか、戦争反対っていうのと逆に、平和だとこんなメリットがあるんだよとか。
戦争したらいいことあんまないじゃない?
一部の人だけがいいことあるからやってんのかもだけど。
あともう1つすごい面白かったのが、縄文時代も戦争なかったって。

戦争っていう思考がなかったって。

そうそう、戦う必要性がなかったんだよね。
調べてくと弥生時代とかに、お米を田んぼで作るようになって蓄えることができたから、そこに定住するようになって土地っていう感覚が生まれて、ストックしてるから盗まれないようにしようとか盗みに来たやつを撃ち殺せみたいな。
だからそういう意味で、縄文時代ってすごい平和だったなと思って。
そこを最近ちょっと考えると、縄文人に学ぶべきものとか、江戸時代に学ぶべきことがすごいあるんだなと思ったりしてました。
って感じかな。
色々話せたね。
なんか七夏ちゃん、ありますか?最後に。

投票に行ってください

もう、みなさん、投票に行ってください。

すごいすごい、最後の締め、そこだよね。
ほんと、でもそれだよね。

うん。

「ときをきく」に参加する前に投票行ってください(笑)。
でもたぶん参加してくれる人は大体投票行ってそうな気するね。
でもちょっとでも1人でも、行かなきゃとか行こうと思ってくれたりしてくれたら嬉しいね。
ありがとう、七夏ちゃん。
ありがとうございました。
今日のゲストは七夏ちゃんでした。ありがとうございました。

ありがとうございました!

「ときをきく」
https://www.tokiokiku.com/

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